概況
私生活で立て込んでいて、気付けばもう2月中旬だ。
僕には道端で面白い漢字を見つけ次第涎垂らして撮りに行く悪癖がある。月ごとに文字の写真をまとめていたのだが、11月分も12月分もやり損ねてしまった。
過去分も含めて先月分までのまとめということで。ダメ?
おみやげ

宮笥。土産表記は熟字訓で、要は土産という熟語に「みやげ」読みが充てられている。
もともとその土地の産物を意味していた土産に対し、宮笥は神社が民衆に配っていた品物を指したそうである。そして「みやげ」の語源の一説はこれらしい。初めて知った。
团子

中華料理のランチメニュー。2.に团のように見えるものがあり、恐らく団子のこと。……と思ってたら、普通話で团子は団子のことらしく、そもそも团は団の異体字だった。勉強になった。
あと筆跡が素敵すぎる。いつか頂いてみたいが場所を失念してしまって残念。
補講男子ってどんなコンテンツやねん

…と思ったのと、竹串を刺したような不思議なロゴが気になって写真に納めた。
どうやら本当に勉強嫌いな人のためのボイスドラマやマンガなどを展開しているメディアミックスプロジェクトっぽい。なるほど補の右上の点は誤答につけられるチェックマークのことか。
あと今ピンときたが、ひょっとしてその他の装飾部分は教鞭??いずれにせよこうしたコンテンツで学ぶことを楽しむ人が増えたらいいなと思う。
記号?いえいえよく見ると…

何処かのサービスエリアで撮った気がする。丸いロゴは画面を逆さにしてみると福(福)であることが分かると思う。
いわゆる倒福という中国の縁起物で、「到福」と音が似ていることに因む。中華料理屋や横浜中華街でちらほら見かけるので探してみては。
右下にあるのも福の異体字である。
漢字?ひらがな?


なぎちゃんラーメンというラーメン屋。ロゴマークが不思議な形をしているが、恐らく「凪」と「な」のどちらにも見えるアンビグラムというやつだろう。
アンビグラムは見る角度を変えたり変えなかったりすることで同じ意匠に2通り以上の読み方を与えるアートである。機を見て幾つか紹介できたらと思う。
具はベーシックな中華そばながらパンチの効いた味だった。また食べたい…
もとは物見遊山です

物味湯産。下に小さく書いてある通り、物見/食べ歩き/温泉巡り/お土産の語呂合わせを取ったようだ。自然豊かで山の恵みを余す所なく頂ける長野県ならではのコピー。
元ネタの物見遊山は物見と遊山に分かれ、それぞれ観光することと山野などに遊びに出かけることを指す。
魔物はなにを思う

魔。よく見ると思の成分が混ざっている。…のか、癖字が強くてちゃんと鬼と書かれているのかは分からない。
思が含まれるように見えることである種呪言のようなテイストというか、おどろおどろしさを増しているような気がするのは気のせいかな。
榡…?


堅地漆、彫など楽しい字形の宝庫だが、1枚目の真ん中部分「榡材」に注目したい。
文脈からも「素材」を指すであろう。榡は素の異体字では無さそうで、また意味としては装飾などを施していない器物を指すらしい。漆塗りの文脈で榡地という言葉を発見したが、これは漆を塗る前の「芯」となる木製の器を指していた。サイトによって「きじ」と当てているものと「そじ」と当てているものがあったのでいつか明らかにしてみたい。
平たくいうと榡材は誤字かなと拝察しております。
縁起良さそうな宿泊部屋

佳夢里。佳い夢をみる里と解釈したらいいのか、よい意味の文字が並んだ当て字である。
かむりでググると「かんむり」との関連がありそうな情報が多いが、この部屋はかなり足元(1階)にあるみたい。
鬼と言ったら角と牙?

ご存知鬼怒川温泉。鬼が怒るほどの激流だという川名の由来は比較的新しい俗説らしいが、やはり鬼という字がイメージにもたらす影響は大きい。
大きく開いた口に鬼らしく一本角もつけて、恐ろしいというよりはどこか可愛らしい鬼の字。なんならチョコケーキだしね。
アルファベット含んでる??⿵門E

梅田にあるイーマという商業ビルのロゴマーク。ということで恐らく、Eと間を合わせたものだろう。
また、E-MAのことをいろいろ調べるなかで偶然こんな画像も見つけた。

割引と車は意味上の関連はない
アンビグラムふたたび

「せんびる」と「船」のどちらにも読めるロゴ。センタービル→せんびるということだろう。
よくよく見ると外枠がひらがなの「せ」になっている。
ところでアンビグラム、クオリティを気にしなければ割と軽率に作れる。もっとインプットを増やしておきたいところ…。
喫茶店の当て字×2


あらびか、あかり。喫茶店は店名となる言葉に珈、琲を当てたものがちらほら見られるが、あかりに関してはその仲間である。
アラビカとはコーヒー豆の品種。
trattoria🐔

鷄(鶏)のイラストと文字を組み合わせたロゴ。店名は恐らくトラットリア(イタリア語で食堂の一種を指す)と掛かってる。
とらとりや、でいいのかな…?大阪で撮影。
マイク偏

芸人が集まるバーということで、袖の衤がサンパチマイクになっている。
線の細い洗練されたフォントも見ていて心地が良い。入店したら良かった(バスの時間により断念)
扇影衣香…高貴な女性が集まって話している様子

梅、柳、鯉、蝶などがあしらわれた文字。
おしょうゆ

醤油ならぬ醤遊。国民の内臓が心配ではあるが面白い文字遣いである。
どんな入れ物なんだろう

内臓繋がりで(?)もうひとつ。冷えた臓物を入れる…?と思ったが、ホルモンとか買ってきたときは冷臓庫にしてることに気づいた。
衛兵が使っていた荷物入れの大きい箱を指すらしい

医きゅう。漢字で書くと医极だそうだ。极はロバの背中に荷物を載せるための箱かなんか、あるいはロバに乗っけた荷物みたいな意味なんだろうか?駄載嚢は馬とかに荷物を乗っけるための袋だと思う。
囲炉裏ではなくて

彩璃。囲炉裏の持つ火を囲むようなイメージこそないものの、煌びやかな文字遣い。カタログギフトの名前だった。
にしん…?

鰊を指すと思われる⿰魚東 。練も旧字体は右側を柬と書き、東とは別字。⿰魚東 は拡張新字体ということになるか。
城端にも注目。「なんとセフレ」がネットミームになってしまったスーパーでもおなじみの富山県南砺市の町で、魚が美味い。
そういえば今のラの部分ってなんなんだろう


⿱人二 の今が含まれる念。下に心があることで全体像で念だとわかるが、単独で⿱人二 だと今と読みきれるだろうか。少し自信がない。
おわりに
今回も多種多様の文字との出会いがあった。大体初めて歩く街では十数枚くらい漢字の写真が撮れるが、日本中の漢字の写真が集まるのはいつになることやら。
